はじめに
毎週金・土・日の三日間、朝の10時になるとシャッターの開く音がして、京阪浜大津駅の券売機前に「暮らしっく広場」という名のスペースが現れます。
これも一つのエキナカスポットと呼べるでしょうか。
環境のことを考えた商品や安心安全な食べ物を売るお店のようであったり、ぱっと目をひく大きな模型の街があったり、その中を小さな電車が走っていたり、お茶を飲む人がいたり、本がたくさんあったり、あるときには写真や絵が展示されていたり・・・。
決して大きくはない空間の中に、「暮らしっく広場」はたくさんの顔を持っています。
それは、立ち寄ったその時、そこにいる人によってどんどん形を変える場所だということ。
この場所は一時として、同じ表情をしていることがありません。
「場所」の形に「人」が合わせることがいつの間にか当たり前のようになっている昨今、広場というのは数少ない、そこにいる「人」によって「場所」が変化する空間です。
暮らしっく広場という名前を「暮らし」と「広場」の二つに分解してみたとして。
そこにはどちらも「人」の姿が隠れています。
「広場」については上記の通り。
そして「暮らし」については言うまでもなく、その言葉は「人」の日々の生活を指しています。
たくさんの顔を持つ広場の中で、道ゆく人はそれぞれに縁ある姿と出会っていく。
少し大げさなようですが、暮らしっく広場はそんな風に「=(イコール)」で語ることのできない不思議な場所です。
さて今日はどんな表情を見せているのか。
どうぞ時折、のぞきに来てみてください。
駅の小さな一角から、人の暮らしを考えて。
誰かが集まる広場を開いています。




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